クリトリス








クリトリスは、女性器に備わる小さな突起で発生学的には男性のペニスに相当し女性器の上部にある器官で非常に敏感である。

クリトリスの大部分は体内にあり男性のペニス同様、海綿体組織である細長い陰核体および陰核亀頭から成る。

成人女性では、陰核体の上端から陰核亀頭先端までの長さは通常3 - 5センチほどであるが個人差が大きく稀な例では幼小児のペニス程にもなる。

陰核体から左右の陰唇内部に続くやや大きな海綿体組織もクリトリスの一部と見なす考え方もあり、その場合は全体で10センチ前後の比較的大きな生殖器官という事になる。

陰核亀頭は小陰唇が合わさる所にあり、性感を得る陰部神経終末が高密度に分布しているため性感帯である事が多い。

陰核亀頭の色はピンクから暗褐色までさまざまであり性的興奮により変化する。

陰核亀頭のサイズは個人差があるが、成人女性で5 - 7ミリ位。

陰核亀頭と包皮の間には恥垢がたまりやすく不潔にしておくと炎症を起す事がある。

クリトリスは存在場所とその構造から性的興奮を高めるために特化した器官であると考えられ、相同器官である男性のペニスが泌尿器および生殖器としての両方の機能があるのと大きく異なっている。

男性のペニスと同様、クリストリスも心理的あるいは直接的な刺激による、性的興奮により充血し勃起する。

クリストリス勃起時には陰核体や陰核亀頭は膨張し、やや固くなる。

また、クリストリス内部の海綿体や小陰唇も充血、膨張する。

性交時には、に挿入されたペニスの動きにより、これらの海綿体組織や皮膚が連動して動き、陰核亀頭に刺激を与え快感をもたらすといわれている。

一定の性的刺激が継続すると、やがてオーガズム(性的興奮の最高潮)に達する。

オーガズムはセックスだけではなく女性が自ら直接クリトリスを刺激するオナニーや他人による愛撫などによっても得られる。

女性がオナニーを行う場合は容易にオーガズムが得られるため、クリトリスを摩擦あるいは圧迫して刺激する場合が多い。

一方、男性のペニス同様、睡眠時(レム睡眠)に性的興奮とは関係なく勃起することが知られている。

クリストリスはペニス同様男性ホルモンの濃度に敏感な組織であり多嚢胞性卵巣や副腎皮質過形成、薬物投与(筋肉増強剤を使用した女性ボディービルダーなど)等で肥大する。

元々大きなクリトリスであった性同一性障害者 (Female to Male) がテストステロンの投与を受けた結果、女性器への挿入によるセックス(ピストン運動)が可能になった例もある。

男性のペニスとの比較から、陰核亀頭が包皮に覆われ完全に露呈していない状態を包茎と呼ぶ場合がある。

成人女性では通常、陰核亀頭は包皮や陰唇によって保護されており性交時などの場合にのみ露出する、いわゆる仮性包茎の状態であることが多い。

しかし一部の女性はクリストリスの露出が極めて困難な、いわゆる真性包茎の状態である場合がある。

性交時に痛みを感じる場合や不衛生になり炎症を起こしやすい場合などは切除手術等の治療が必要である。


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